どうも、さばっちょです。
私は現役の転職コンサルタントで、これまで約4,000人転職支援を行ってきました。
今回は「転職活動をはじめてみよう!」とお考えの方向けに、転職活動の進め方や流れについて4つのステップでまとめています。
転職活動の全体図を理解したい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
事前準備ー転職活動を行うための事前準備

心構え:「転職」と「転職活動」は全く別のものであることを理解する
まずはじめに、内容を混同している方もいるかもしれないので明確にしておきたいのですが、「転職」と「転職活動」は全く異なるものです。
「転職」とは、その名のとおり、「別の会社に移る」という意味合いで、人生において大きな決断となります。
一方、「転職活動」は、転職するためのプロセスという意味合いです。
多くの方が、一度転職活動をはじめると転職しなくてはならない、つまり転職活動=転職と考えがちですが、実はそうではありません。
転職活動をやってみて、結果転職しないと決めることも、一つの転職活動です。
転職活動をはじめるということは、並々ならぬ思いが無ければならないと考えている人がいれば、そこまで重く考えなくて良いのでご安心下さい。
転職活動は、自分自身の市場価値や置かれている状況について明確になる一つの手段です。
軽い気持ちでトライしてみてはいかがでしょうか。
転職活動のきっかけから、転職の目的を考える
転職の目的を考える際には、まず転職をしたいと考えたきっかけを書き出してみましょう。
「人間関係」「待遇面」「通勤面」など、どんな内容でも構いません。
何かしらきっかけがあって、転職活動をしようと考えたはずであり、きっかけによって人生を見つめ直して出てきた答えがあなたが目指したい・実現したい状態、つまり希望条件となります。
きっかけはいくつ有って構いません。とにかくどんな小さなことで良いので書き出してみましょう。
転職によって得たい希望に優先順位をつける
きっかけを考えて出てきた希望を見ながら、「一番叶えたい希望は何か、その次は何か…」と希望に対して優先順位をつけていきましょう。
転職によって、すべての希望が改善されることはほぼありません。
何かを得るということは何かを失うということでもあります。
得たいものと失うものを比較して、得たいものが多いのであれば転職するという決断をしても良いと思います。
希望の優先順位をつけることは、転職活動を進めていく中で最も重要な指針となります。
じっくり時間をかけて希望に対しての優先順位を立てていきましょう。
転職活動をするための方法を選定する
転職活動を進めるためには、大きく分けて3つの方法があります。
それぞれ特徴があるため、ご自身に合った方法を選ばれると良いと思います。
企業への直接応募
企業のHPに記載されている採用情報に直接応募する方法です。
企業はHPからの採用する場合、採用コストがかからないため、採用基準が少し下がる傾向にあります。
よって、自身のキャリアが、応募したい企業や応募したい職種にかなりマッチしている方や、自らキャリアを売り込むことに自信のある人にはオススメの方法です。
ただし、企業は常に求人情報をオープンにしているわけでは無いため、求人情報が記載されていなければ、自ら採用窓口に売り込まなければなりません。これは結構パワーがかかります。
また、応募手続きだけでなく、面接日程調整などすべて自身で行う必要があり、現職がお忙しい方にとっては、少し負荷の高い方法でもあります。
転職サイトからの応募
リクナビNEXTやDODAなど、いわゆる転職サイトに掲載されている求人に応募する方法です。
一般的に良く知られている方法であり、業界や勤務地などエリアを絞って大量の求人を確認できるため、効率的に転職活動を進めることが方法です。
ただし、求人広告には費用がかかりますので、常にすべての企業が求人広告を掲載おらず、すべての企業の求人を見つけることはできません。(公に公開できない求人も世の中には多く存在します)
また、こちらも応募手続きや面接日程調整など、面接以外の準備をすべて自身で行う必要があり、具体的な選考がはじまってからの負担は大きい方法です。
転職エージェントからの応募
転職エージェントからの応募の場合、応募手続きや面接日程調整など、実際の面接以外の項目は転職エージェントに代行してもらうことができます。
大手転職エージェントの場合、ほとんどすべての企業の求人情報を入手できますし、特定領域に強い転職エージェントの場合は、企業との強いパイプを活用した応募ができるため書類選考通過率が高まることも多く、正直転職エージェントの活用はメリットが多いです。
ただし、転職エージェントを活用する場合、転職エージェントとの面談が1時間程度発生するなど、物理的なコストがかかりますので、こちらは注意が必要です。(費用面は発生しません)
転職スケジュールを設定する
転職活動は、想定以上に早く進んでいきますので、事前に退職時期と入社時期をイメージしておくことは重要です。
以下、一般的な転職スケジュールです。
応募企業選定・応募書類作成(約2週間)
面接(約1ヶ月)※面接回数平均2回~3回
内定承諾期間(約1週間)
退職交渉(約1.5ヵ月〜2ヶ月)
「転職をはじめるぞ!」と決めてから、約4ヶ月後には新しい会社で働いている可能性も十分ありますので、ご自身のスケジュール感と問題ないかどうかご注意ください。
応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成

転職活動において、求人に応募する際には、履歴書と職務経歴書の提出が必須となります。
履歴書は、現住所や現年収、学歴など事実を表す資料であり、約30分程度で作成可能です。
職務経歴書は、これまでのキャリアを棚卸した資料であり、約1.5~2時間で作成可能です。
転職活動をはじめて、結果的に現段階で応募したい求人が無かった場合でも、作成しておかれることをオススメします。
詳しい作成方法については、以下内容もご参考ください。
面接を受ける

キャリア採用の場合、面接回数は平均2回、多くても3回です。
面接官は、初めの面接は採用部門の担当者クラス、最終面接や社長や役員クラスであることが多いです。
すべての面接を受けきるまでの期間は約1ヵ月ですので、気になる企業が複数社有る場合は、同時並行で応募を進めた方がすべて受けきることができ、納得感の高い転職活動をなる可能性が高いです。
面接対策に関する情報は以下をご参考ください。
内定を受諾し、退職交渉を開始

無事に面接合格を勝ち取り、内定を取得した場合、平均1週間以内には受諾の意思を伝える必要があります。
また、同時に現職との退職交渉を開始してください。
退職交渉期間は平均1.5ヵ月~2ヵ月となっており、なるべく早く退職交渉を開始することがポイントです。
退職交渉に関しては以下内容もご参考ください。
まとめ

転職活動の進め方・流れについていかがだったでしょうか。
事前に全体像を把握した上で転職活動を進めることは非常に効果的であると思います。
しっかりと準備した上で、最終的に転職する・しないに関わらず、良い転職活動をなることを祈っています。
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