どうも、さばっちょです。
私は未経験で人材紹介業界に転職し、約4年間で、営業、キャリアアドバイザー、マネージャーのすべてを経験しました。
また、有難いことに、年収も前職の4倍近くいただけるようになりました。
今回は、そんな私が、
転職意欲の高くない、一般的に低いと言われる求職者に対するサポート方法について記載しています。
転職意欲の高くない人のサポートがいかに良い点が多いか…一つのきっかけとなれば幸いです。
まだ転職活動を具体的に考えられていないだけで、ニーズはあり、決して転職意欲が低いわけではない
人材紹介の仕事をしていると、
良い人なんですが、転職を今すぐする意欲が低いんですよ…
今日面談の人は、情報収集のみ希望されているみたいで…サポートが難しいです
など、すぐさま転職活動をしない人の転職支援についての相談をよく受けます。
たしかに私たちの面談する求職者の多くは、転職活動を本格的にはじめると決心してから、お越しになられるの方が多いかも知れません。
しかし、すぐに転職をするという方々が転職意欲が高く、支援すべき対象というわけではありむせん。
転職を今すぐするつもりはない
情報収集のみ希望します
このような意向の方は、決して転職意欲が低いというわけではなく、まだ転職活動について、自分自身と真剣に向き合い、考えられるきっかけを得ていないだけです。
現に、人材紹介会社と面談に来ている時点で、転職意欲が低いと思いますか?物凄く勇気の必要な大きな一歩を既に踏み出している方だと思いませんか?
本当に意欲が低い人は人材紹介会社にわざわざ登録なんてしません。皆、不安で、今すぐ転職するかなんて分からない。だけど、このままじっともしていられない、何かきっかけが欲しい…そう思っているのではないでしょうか。
このような、転職をまだ具体的に考えられていない人たちに、
現在の市況環境や、その方の経験値から想定される市場価値など、プロとして持っている情報を客観的に伝え、転職するという選択肢をとあるんだ!ときっかけを与える
これも、私たち人材紹介に関わる人間の本質的な仕事のひとつであると思います。
また、しっかり向き合い、サポートすることで、転職を今すぐするという思考に変わる方も普通にいます。
今すぐ転職を考えていない人がいれば、本質的な仕事をする機会だと捉えて、プロとしてしっかりアドバイスしていきましょう。
ちなみに…大多数の人材紹介会社のコンサルタントは、目の前の利益を求める傾向にあるため、こういった方々に適切なフォローを行えば、結果的に自分を頼って独占的にフォローさせてもらえるケースも多いです。
何がしたいのか、何が不満なのか、なぜそう思うのか、とにかく聞き、一緒に考える
まだ具体的に考えたことがない状態で面談に来ているわけですから、転職理由もやりたいことも不明確な状態であることが想定されます。
そういった状況にあるのに、
何で転職を考えたのですか?
何がしたいのですか?
と一方的に聞いても具体的な内容は出てきません。出てきても本当に正しい内容かどうか考えると怪しいです。
こういった場合、有効なのは、
何が転職を考えたきっかけなんですかね…
何ができたら毎日もっと生き生きとできるんですかね…
と一緒に考えることです。
これは友人から、答えのない相談を受けているときと近いかも知れません。友達から相談を受けていきなり答えを聞かないですよね。相手の話を真剣に聞くと思います。
つまり、答えは、必ず相手の中に必ずあるということです。
その答えを引き出す、具現化させることが我々の役目なのです。
沈黙が長く続いても全く問題ありません。沈黙があるから、考えが具現化されていきます。
相手の目線に立って、相手に成り切って一緒に考える時間をたくさんとってください。
最後に…
転職支援をする身として、目の前の数字に追われて、長期的なフォローに億劫になる人もいるのでないかと思います。
確かに目の前だけの視点で考えると、転職を今すぐやる人を支援する方が、効率的で理にかなっていると思います。
しかし、そういう思考でこの仕事をやり続けると必ずいつかこの仕事が面白くなくなってしまいます。
つまり長続きしません。
この仕事の奥深さは長期的な目線で考えた時にやるべきことの中にたくさんあります。
どうか、人材紹介という仕事の本質を見失わないでください。
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