どうも、さばっちょです。
私は関西の優良企業を中心に転職支援を行う会社を運営しています。
転職コンサルタントとして、年間約60名の転職支援を行い、これまでに1,000人以上に直接転職アドバイスを行っています。
今回は「転職活動における企業研究のやり方・コツ」について解説しています。

求人応募前や面接前には、企業研究は非常に重要ですが、意外とやり方がわからなかったりしますよね。
企業研究はやればやるほど最終的な転職成功につながる非常に重要な準備のひとつです。
転職活動をされている方や転職活動を始めようと考えている方に是非参考にして頂きたいと思います。
意外と知られていない転職における企業研究の重要性

転職活動で良い結果を出すためには、企業研究は欠かせません。
転職コンサルタントである私のもとには日々多くの転職者が相談に訪れますが、企業研究については実施していない、苦手、もしくは、本腰を入れてやれていないというのが実情です。
企業研究は、自己分析やキャリアの棚卸と同様に、最終的に自らの希望を実現できるかどうかを把握するために非常に重要です。
忙しい中でも手を抜くことなく、企業研究にも取り組んでもらいたいと思います。
転職の企業研究は「現在→過去→未来」の順で行う

それでは、どのようにして企業研究をしていけば良いのか説明していきます。
基本的には現在→過去→未来で企業を調べると企業を理解しやすくオススメです。
現在:新卒採用ページなどから企業全体をイメージ
まず、会社の全体像をイメージすることを心がけてください。
いきなり詳細まで詰め込んで学ぼうとする方もいますが、まずは全体像をイメージしてからの方が細かい情報も頭に入りやすくなります。
「◯◯の分野で有名な企業なんだ」といったレベル感で構いませんので、まずはざっくりと全体像を学びましょう。
尚、全体像をイメージするには、新卒採用ページがオススメです。
新卒採用ページは学生向けに会社を知ってもらう、興味を持ってもらうことを軸に作られているので、全体像をイメージしやすくなっています。
現在:IR情報から業績状況を確認
上場企業の場合、有価証券報告書や決算資料などが確認できますので、必ずチェックして現在の業績状況を把握しましょう。
IRに記載されている内容は少し難しいのですが、細かく理解する必要はなく、売上や利益はどうなっているか、どの事業が儲かっているのかなど、簡易に業績分析することを心がけてください。
こちらでも大きくビジネスを理解することが大切です。
過去:沿革情報から企業の設立背景・成り立ちを理解
沿革には創業から現在までどのようにして発展してきたのか、その会社のヒストリーが記載されているため、会社の性格や特徴を想像することができます。
「なぜこんなに早く海外展開したのだろうか」
「なぜここで社名を変更したのだろうか」
など、素直に疑問に思ったことはメモに残し、自分で調べてみてください。
尚、自分で調べても分からなず、気になることは面接時の逆質問で確認しても良いと思います。
未来:中長期経営計画やネットニュースなどから今後の方向性を理解
現在と過去を理解した後は、中・長期経営計画やネットニュースなどから、その企業の将来目指すべき方向性をチェックしてください。
企業は目指すべき方向性に沿って採用を行うため、今回応募を検討している求人がなぜ発生したのかも理解できる可能性があります。
また、将来の目指すべき姿に共感できるかどうかも転職を決める上で重要な要素です。
共感できるどうか、自分自身が感じている率直な感想や気持ちも大切にして調べてみてください。
より深く企業研究したい方におすすめの方法
ライバル企業・シェア状況など確認
応募企業のライバル企業や、業界内シェアを確認することで、その企業の競争優位性やビジネスの特徴を理解することができます。
ネット検索することでたいていの企業のライバル企業や業界内シェアは出てきますので、調べてみて下さい。
ちなみに、面接の中でライバル企業や業界内シェアをさらりと言えることがあれば、高い志望意欲を企業に感じさせることもできますし、業界に関する話になったときに適切な回答ができるため、面接の場でもプラスになることが多いです。
「企業名+社長」で検索
企業(特に中小・ベンチャー企業)では、社長の価値観・考え方が、色濃く社風に反映されているため、社長についての情報収集は非常に重要です。
企業名+社長でネット検索すると、過去の特集記事などが出てくることが多く、その会社についてかなり詳細に語っているため、濃密な情報を得ることができます。
社長についてもしっかりと調べ上げ、自分自身の価値観・考え方と合っているか確認しましょう。
上場企業の場合、ヤフーファイナンスなどの掲示板内容もチェック
こちらは参考程度といった感じですが、上場企業の場合、ヤフーファイナンスなど、株式情報サイトの掲示板情報を確認してみるのもオススメです。
その企業に対して色々な視点で語られており、面白い情報が載っていることがあります。
転職エージェントに登録して情報を得る
転職エージェントは企業と直接やり取りを行っているため、求人票には記載されていない情報を持っているケースが多いです。
特に企業担当も転職者担当も両方行っているコンサルタントの場合、想像以上に企業の情報を持っているため、非常にメリットがあります。
転職者担当のみのコンサルタントの場合でも、具体的に欲しい情報を伝えれば、時間はかかっても収集してくれます。
志望意欲の高い企業がある場合、積極的に活用されてみてはいかがでしょうか。
企業研究「3C分析シート」の作り方

企業研究をする際に、3C分析シートの作成もオススメです。
3C分析とは、企業のマーケティングなどにおいて使用される分析ツールです。
企業について、自社情報、競合情報、顧客情報顧客の観点から市場環境を分析します。
3C分析をしておけば、企業情報か頭の中で確実に整理されます。
特に志望意欲の高い企業に関しては、3C分析シートを作成してみてはいかがでしょうか。
まとめ

企業研究の具体的な方法について記載してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は目には見えませんが、やればやるほど必ず成果につながります。
応募したい企業に関しては、今回の企業研究のやり方を参考に、是非やって頂きたいと思います。
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